トップ フォーラム 効果的な栄養改善介入 栄養介入と環境の持続可能性について

このトピックには 1件の返信 、 2人の投稿者 が含まれます。 最終更新 by  NAM 3 年, 3 月 前.

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  • 著者
    投稿
  • #7191

    fujiyoko
    参加者

    はじめまして。国際協力を勉強しているものです。
    栄養について興味があるのですが、そもそも貧困層の「栄養状態の改善」を考えるためには、その地域に根差した食、地元で入手可能な食材を出発点にすべきではないか、と漠然と考えています。
    その観点から、環境の持続可能性を無視できないと思うのですが、栄養と持続可能性の関連について特に意識をして行った介入事業等はあるのでしょうか?事業の事例や、なければ研究の事例等でもいいので、ご紹介いただけますと助かります。
    よろしくお願いいたします。

    #7241

    NAM
    編集者

    ご質問の趣旨に関連する事例としては、ポジティブ・デビアンス(PD)を挙げることができるかと思います。どんな地域や組織にも、他の隣人たちと同じような問題や困難を抱えていて、しかも他より資源を多く持っているわけでもないのに、「他とは違っためずらしい行動ややり方」をすることで、他よりよりも上手に問題を解決している個人やグループがわずかながらいることに着目したのがPDです。他と同じように貧しい環境にありながら、子どもが健康である世帯を見つけ出し、こうした世帯の「他と違うめずらしい行動ややり方」を見つけ出し、それらを地域内の他の人たちに普及し、栄養改善に活用した事例がたくさんあります。

    参考までにウェブサイトを共有します。
    http://www.positivedeviance.org/projects/nutrition.html

    栄養、貧困、環境などの関連についての一般的なコメントも付け加えます。栄養不良の要因を整理した「概念系図(Conceptual Frameowrk)」
    http://www.unicef.org/nutrition/training/2.5/4.html
    を見ていただくと分かるように、直接的な原因(栄養摂取不足、疾病)や間接的な原因(世帯レベルの食糧不足、不適切なケア、保健サービスへのアクセスの不足と不衛生な環境)などの下に、根本原因として貧困、資源不足、様々な環境因子など)があります。したがって、栄養不良、特に慢性の栄養不良を長期的かつ持続的に改善するためには、こうした根本原因にまで遡った解決策が必要になることがわかります。

    Scale-up Nutrition (SUN)などが推進する「直接栄養介入」(低栄養の直接・間接原因に対処する、すでにその効果が実証されている介入)だけでなく、より長期的・持続的な問題解決のためには根本原因に対する取り組みとして「栄養間接介入」(農業・食糧、社会保障、貧困削減、教育、水と衛生、児童保護、女性支援、保健・家族計画、などのマルチセクター連携による栄養改善のための取り組み)が求められる理由がここにあると思います。

    栄養間接介入の難しさは、栄養改善への効果が間接的であるため、まだ十分に実証されていないことです。農業生産を改善しても、それが栄養改善に結びつかないケースもあります。したがって、PDのような地元に既にある食材や習慣を活用する取り組みと、根本原因まで遡った間接介入を有効に組み合わせて行うことも有効なのではないかと思います。

    日本のNGOによる栄養改善活動はコミュニティに浸透し、行動変容やマルチセクター連携をうまく組み合わせた様々な取り組みが行われているので、このテーマに関して是非NGOの方のご意見や投稿を期待したいです。

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